1.材料・道具をそろえる
材料
- マンション用遮音フローリング(直貼りフローリング)
- 直貼り用接着材(ウレタン1液系接着材)
- 付属のクシベラ
- ボンドふきたろう
必要数の目安
- 1坪(畳2枚分)=1箱
- 6畳間=約3箱程度
- 10畳間=約5箱程度
(表示は目安です。部屋の面積や形状、使用する商品によって実際の必要数は変わります。)
必須道具
- ノコギリ
- 大きめのカッターナイフ
- 鉛筆
- 大きめの定規
- メジャー
あれば便利な道具
- 電動丸のこなどの電動工具
- カットする時の定規代わりにする角材など
2.下地の準備をする
リフォームする床のほこりや汚れはキレイにお掃除します。 凸凹があったら平らにしましょう! ※ホコリや凹凸があると接着力が弱まります。
3.割り付け計画をする
フローリングをどう並べるか、しっかり計画を立てましょう。 (2列目は貼り始めの部分より、必ず1/2~1/3カットして貼り付けて下さい。)
※雁行タイプのフローリングは全ての列を必ず1/2~1/3カットして貼り付けて下さい。
4.フローリングをカットする
1列目に貼るフローリングの雄さねをカッターナイフやのこぎりでカットします。
カットした雄さねは壁側に向けて並べます。フローリングの木の部分はノコギリで切断します。そのとき角材などをあてて定規代わりにすると切断しやすいです。
裏面のクッション部分はノコギリの刃が引っかかりやすいのでカッターナイフで先に切断してください。切断面が「がささが」になる場合は先に切断面にそってカッターナイフで数回切れ込みを入れておくと綺麗に切断できます。
複雑なカットが必要な場合は型紙を作り転写してカットする。(フローリングの並べ方参照)
角材などを定規にするとカットしやすい
裏面のクッション部分はカッターナイフで切断
5.フローリングを貼り付ける
割り付け計画にそって床材を貼っていきます。初めてフローリング工事にチャレンジする場合は接着材は塗らずに、カットしながら仮並べを行い仕上がりとフローリング設置の感覚を確認する事をお勧めします。(慣れた方はカットしながら接着材で貼り付けても良い。)
仮並べしたあと、カットしたフローリングには付箋などをはって順番を間違えないように注意しましょう!
壁面が水平でない場合は、貼り始めの一列は必ず真っ直ぐになるよう調整し貼り付けて下さい。(基準線の下書きをおススメします。)
フローリングと壁の間にはくさびやベニヤ板をいれて2~3ミリの隙間をあけましょう。ドアの真下など、巾木が入らない場所や目立つ場所は隙間をあけずに突きつけても大丈夫ですが、反対側の壁面は気持ち多めに隙間をあけて下さい。 ※熟練のプロの方以外は特に気にされなくても大丈夫です。最終列を貼るときにどうしても隙間は空きますのでそんなに気にする事は無いですが上手な方は注意してください。
接着材は床に少量ずつ直接流し込み、接着材付属のクシベラで筋状に伸ばして下さい。クシベラの隙間から出てくる接着剤の量が適量です。
接着材は作業範囲のみ床に塗りフローリングを貼りつけてください。フローリング同士を組み合わせるときはできるだけ近くにおいて横ずらしを少なくしてください。ずらしの距離が大きいと接着材がフローリングのサネ部分にたまって、仕上がりが汚くなります。
フローリング同士を組み合わせる時は、必ず手ではめ込んで下さい。金槌などで打ち込むとサネを壊す可能性があります。
フローリングが納まったら、フローリングを手で押さえて圧着して下さい。
接着材が床にこぼれたり、手足につかないように絶えずチェックしながら作業して下さい。
フローリング用の接着材は非常に強力で乾くと取れなくなり、仕上がりが汚くなります。
こぼれたらボンドふきたろうですぐに拭き取って下さい。(水拭きでは接着材は取れません。)
6.最終列を貼る
最終列とその前の列は必ず、仮置きして収まりを確認してから接着材を塗布し、貼り付けして下さい。
最終列をはめ込むのは少し難しいですが、サネは切り取らずはめ込んで下さい。釘抜きやヘラなどを利用し挟み込むと上手くはめ込めます。
7.完成
フローリングに接着材がこぼれていないか確認して下さい。ボンドがついていたらすぐにボンドふきたろうで拭き取って下さい。
接着材が乾くまで1日は歩いたり、荷物を置いたりする事は避けて下さい。これだけで完成です。
フローリングと壁の隙間が気になる方は巾木を取り付けて隙間を隠して下さい。 ※必須の工事ではありません。
8.その他
遮音フローリングは合板の裏面にクッション材が貼ってありますのであるくと少しふかふかします。
遮音フローリング自体も柔らかいので、必ず固い床の上に施工して下さい。(コンクリートや既存のフローリング、合板等。)
フローリングに付属の説明書には際根太(きわねた)という作業が記載されています。この作業は歩行時のクッション材の沈み込みによる巾木や敷居、カマチ部分の沈み込みが気になる場合に作業して下さい。
※必須の工事ではありませんので気になる場合は際根太施工してください。
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